日生舞様 1

寒中お見舞い


ふと目が覚めた
何時だろう・・・
首だけを動かし時計を確認すると
もうすっかり昼を回っていた
・・・ホントに寝正月だな・・・
自分自身に呆れるような くすぐったような気持ちになる
すうすうと寝息を立てて眠る香藤の温もりが心地いい

明け方まで愛し合った為 体が怠くあまり空腹を感じない
そっと・・・香藤の髪に顔を近づけた
彼の香りに包まれる
このままもう一度眠ろうか・・・
それともこうやって起きていようか・・・
そんなことを考えながら目を閉じた
「・・・岩城さ・・・」
寝言が聞こえて笑ってしまう
どんな夢を見ているのだろう
どんな自分が彼の中にいるのだろう
ちゅっと軽く額に口づけを落とす
起こしたいような
このまま寝顔を見ていたような妙な気分にまた苦笑した

新しい年 またふたりで歩む年が始まった
こんな穏やかな時間がもてるように
共に並んで進んでいけたらいい・・・

外は雪景色
もうしばらくこのままで・・・




©日生舞さま
January 2006 (uploaded)

2012年10月15日 サイト引越に伴い再掲載
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