Overflow

Overflow あふれる想い


言葉にできないおまえへの想い
恋しくて
恋しすぎて
息がつまる


おまえは知らないだろう
俺を見つめるその瞳を
俺に触れるその指を
俺を欲しがるその心を
どれほど愛しいと思っているか

俺の胸の中で
穏やかに寝息をたてて眠るおまえに
そっと語りかける


おまえがこの世に生まれてきてよかった
おまえが俺を見つけてくれてよかった
おまえが俺を求めてくれてよかった


おまえは知らないだろう
幸せという言葉を
おまえを得て初めて口にした


愛される幸せ
愛する幸せ
願わくばこの幸せが
いつまでもいつまでも消えないことを


誰かのぬくもりが恋しくて
眠れない夜があるなんて
おまえは知らないだろう
思いがけない熱情を持てあます俺を

おまえを抱くよろこび
おまえに抱かれるよろこび
いつも
いつまでも
おまえの身体に触れていたい
おまえの肌に包まれていたい

おまえの腕にそっと触れる
俺を抱きしめ
俺を守り
俺を離さない
たしかなぬくもり
俺の福音


**********


おまえは知らないだろう
眠れない夜
俺はおまえのぬくもりを探す


暖かくならないベッド
静まり返った空間
心に暗雲がたちこめる
おまえがいないというだけで


どこにいる
何をしている
早く帰って来い
俺の腕の中へ
俺の・・・中へ


おまえの声が聞きたい
太陽のような笑顔を見せて
力強く抱きしめてほしい


おまえは知らないだろう
恋情に翻弄される女々しい俺
おまえが恋しくて
おまえが愛しくて
もう何も考えられない


狂おしい情動
ざわめく心
おまえがいないというだけで


おまえは知らないだろう
俺は自分をなぐさめる
肌に触れるおまえの感触をなぞって
おまえの熱を求めて
あの高みをめざす


あふれる想い
甘い官能
おまえに溺れて
ただ溺れて
欲望は尽きることがない


言葉にできないおまえへの想い
愛しくて
愛しすぎて
息がつまる




ましゅまろんどん
13 October 2005

「春抱き同盟」さまに掲載していただいている岩城さんのひとり寝の妄想詩(笑)「Devotion」の姉妹編。
微妙に、あちらの作品より熱が上がっています。
「香藤の腕をあたりまえだと思ったことは一度もないけれど」のあの夜の岩城さんの心情がモチーフ。
・・・だったはずが、気づいたらあらぬ方向に暴走していました(苦笑)。

2012年10月10日、サイト引越にともない再掲載。若干レイアウトを整えましたが内容は編集していません。