Ray of love

Ray of love





桜が咲いて 桜が散って
雲が近づいて 雲が遠ざかって
気がつくと空は青く もっともっと青く染まって
颯爽とした風が 俺を呼んでいた
おいで 帰っておいで



きらきらした光を連れて 夏が近づく
さわさわと新緑がゆれて 俺の心をざわめかせる
おいで こっちまでおいで
誘われて ほのかな熱の欠片に導かれて
俺はわくわくした気分で 夏への一歩を踏み出す



はじける黄金の五月 かぐわしい輝き
そよ風が髪をかきあげ 俺の肌をくすぐる
暑い日々の予感が 俺の鼓動を早くする
海に会いたい 潮騒を抱きしめたい
俺の大好きな あの海に帰る季節だから



そうだね 俺はもう待ちきれなくて
あなたの手を取って 駆け出したくなる
子供みたいだって あなたは笑うけど
空が 海が そしてあなたのまなざしが
あんまり優しくて なつかしくて



好きだよ あなたが大好きだよ
きっともう言葉では この想いを伝えられないほど
青い空だとか 海だとか
いつまでも夢見てるみたいな 俺の気障な台詞にも
幸せそうに笑ってくれる あなたに夢中だよ



今年の夏は あなたの手を引いて
俺のあの なつかしい海に帰ろう
一緒に飛び散る波に乗って 俺を育てた街で
子供のころに返って 時間なんか忘れて
水平線に落ちる夕陽を眺めながら 愛を語ろう



あなたに出会って 俺の世界は変わったけど
俺の愛するあの海は 変わらずゆったりとうねって
やさしく俺たちを 迎えてくれるはずだから
子供みたいに無邪気に しっかり手を繋いで
まぶしい笑顔で とびきりのバカンスを過ごそう



好きだよ あなたが大好きだよ
はじける黄金の五月 俺の季節はもうすぐそこ
俺を育ててくれた あの海に会いに行こう
あなたの名前を呼んで この胸に抱き寄せて
灼ける砂浜で 誰よりも熱いキスをしよう





藤乃めい
12 May 2007

香藤くんの、しびれるほどに甘い愛の言葉。
これだけカユくても、『春抱き』なら全然違和感がないのがスゴイ。
ホントにそう思います(笑)。
幸せそうに笑いながら、それを聞いてる岩城さんが目に浮かぶよう。
・・・ああ、ホントに天下御免のバカップル♪

2013年2月26日、サイト引越にともない再掲載。初稿を若干修正しています。ちなみに自作の写真素材のため、香藤くんの「なつかしい海」にあるはずのない富士山が見えますが、ご容赦ください(笑)。